デスマーチ(3)

デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか
デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか

交渉

初期の見積もりは、それがどの程度理に適っているかは関係なく
当然のように削減される。
よって、常に大目の値(2〜3倍?)を提示する必要がある。
見積もりに係わるパラメータは、互いに影響を与え合っているため一つの
パラメータの変化はまわりまわってもとのパラメータに影響を及ぼしうる。
つまり、納期を早めようとする行動が納期を遅らせてしまう結果になることは
よくあることだということ。
納期に関係のあるパラメータが変化したならば、別パラメータに元の変化量の2倍相当の
変化を与えるつもりが無ければショックは吸収しきれない。

交渉はゲーム

ゲームにはルールがあり勝利条件がある。
有名なゲームであれば前例付きの戦略だって色々あるものである。
交渉ゲームは昔からあるし、別にシステム開発特有のものでもないので色々と
パターンを見出しておけば適切な行動も取りやすい。

免職と辞職

会社のお偉方と交渉する際に重要なカードになるのは自らの辞職である。
会社は期限までにシステムを完成させなければクビだと叫ぶかもしれないが
実際のところ、クビにしたところでシステムは完成しないし通常は悪化するだろう。
なので、このクビにするという脅しは一人しかいない人質を殺すといっている程度の
脅威にしかならない(最も、プロジェクト終了後にクビに成るかもしれないけど)
雇用者には辞める権利があることをユメユメ忘れぬよう。

(とはいっても、そうやすやすと決めれることでも無いデスよね。
この点に関しては日本とアメリカという違いがあるのかな?)