デスマーチ(2)

デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか
デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか

プロジェクトと政治

技術者は概ね政治が嫌いである。
が、実際にはプロジェクトは政治と無関係にはいられない。
(ここでいう政治とは、道理に適わない決定をねじ込む何かくらいの意味だと思われる)
プロジェクトに参加している個々人がどのように政治係わっていくかはプロジェクトによって変わるが、
どんな時でも今回の政治劇の関係者とその立場を洗い出しておく必要がある。
(私の意見としては、関係者に関する情報は全員が持っているべきだと思いますが、
実際の交渉事はマネージャが一手に引き受けるべきだと思う)

政治劇の参加者

・オーナー
-特例の発令者
・顧客
-実際のユーザ
開発途中では姿をあらわさないことが多く、反協力的であることも少なくない
・出資者
-厄介な外部者
・利害関係者
-↑3つの総称
・スーパーマン
-他の参加者を黙らせることのできる超越者
オーナーがこれを担当する場合はプロジェクトの成功率は上がる

デスマーチ・プロジェクトの種類

デスマーチ・プロジェクトは「満足度」と「成功する可能性」の2つを軸に
以下の4種類に分類することができる
スパイ大作戦
-挑戦がいのある難題
優秀な仲間たち
協力的な利害関係者
・モーレツ型
-(少なくとも自称では)有能で酷薄なPMと哀れなる子羊達から構成される
死亡者にたいする慰謝料をコストに含めても収支が+に成れば成功とみなされる
カミカゼ
-失敗することはほぼ確定している
手段が目的となっているので成否はすでに問題ではない
・自滅型
-南無